岸田政権による改憲・大軍拡阻止
日米グローバル同盟粉砕

12・4 対国会・全国学生デモ
 ◆改憲案の国会提出を許さないぞ!
 ◆敵基
地先制攻撃体制の構築反対!
 ◆辺野古新基地建設阻
止!
 ◆軍事費十兆円への大増額反対!
 ◆「台湾危機」を想定した米日英豪の軍事行動反対
 ◆「反安保」を放棄した既成反対運動をのりこえたたかうぞ!
 ◆〈基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかうぞ!
 ◆中国・習近平政権による反人民的軍事行動反対!
 ◆米中冷戦下の戦争勃発の危機を突き破れ!
 ◆日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!
 ◆岸田政権を打倒するぞ!
 12月4日、全国の学生自治会・反戦闘争委員会の代表のよびかけのもと、全国からたたかう学生が首都・東京に結集し、「憲法改悪阻止! 日米グローバル同盟反対!」を掲げてデモに起ちあがった。
 12月6日からはじまる臨時国会において岸田政権・自民党は憲法審査会の開催を狙っている。安倍・高市ら「極右の軍国主義者」どもに羽交いじめにされた岸田の自民党政権は、自民党内タカ派の別働隊たる日本維新の会および「連合」の右派労働貴族に支えられた国民民主党との連携を強めながら、改憲発議に向けて突きすすんでいるのだ。この重大な局面で、日共の不破=志位指導部は、総選挙における「野党共闘」の惨敗と立憲民主党の新代表・泉の「共産党との合意の白紙」発言に直面して腰砕けとなり、一切の闘いを放棄しているありさまだ。
 こうした既成指導部の腐敗に決定された反対運動の萎靡沈滞をのりこえて、全国のたたかう学生たちは、首都中枢に「改憲阻止・日米グローバル同盟粉砕」の闘いの烽火をぶちあげたのだ。

(デモの呼びかけ文)
憲法改悪を絶対に阻止しよう! 日米グローバル同盟反対!
12・4国会デモに集まろう!

 みなさん! 岸田自民党政権は、安倍や高市らの極右タカ派が主導するかたちで、憲法大改悪へと猛突進しています。〈米中冷戦〉のまっただなかで岸田政権は、日本をアメリカとともに対中国の戦争を遂行する軍事強国へと改造することを企んで、「平和憲法」の破壊と敵基地先制攻撃体制の構築をはじめとする一大軍拡へと突き進んでいるのです。
 私たちは今こそ、憲法大改悪阻止の巨大な闘いを巻きおこそう!
 首都圏の学生は、総選挙直後の11月3日、第二次岸田政権が発足しようとしていた11月10日、そして総がかり行動が開催された11月19日に、国会前行動に連続的に起ちあがりました。早稲田大学をはじめとする全国各大学のキャンパスでは、毎日のように情宣活動をくり広げ、改憲阻止・反戦反安保のうねりをつくりだしています。日本共産党の不破=志位指導部が、総選挙における「野党共闘」の破産にうちひしがれ、岸田政権にたいする反撃の闘いを完全に放棄していたなかにあって、私たちは、既成反対運動の沈滞をのりこえ、日本の学生・労働者・市民の最先頭で闘いをつくりだしてきたのです。
 みなさん! 私たちは今こそ、全国学生の力を総結集し、〈岸田政権による憲法大改悪阻止! 日米グローバル同盟反対!〉の闘いを燃えあがらせよう! 来る12月4日、全国のすべての学生は首都・東京に集まり、国会・首相官邸、アメリカ大使館にたいするデモをたたかおう!

憲法大改悪を総力で打ち砕こう!

 岸田自民党は11月19日、「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」へと改組し、同時に「憲法改正・国民運動委員会」を発足させました。極右タカ派が牛耳る自民党は、いまや改憲に向けた国民的運動の創造へと本格的にのりだしたのです。絶対に許してはなりません。
 自民党内極右タカ派の別働隊たる日本維新の会は、「来年夏の参院選に合わせた改憲国民投票の実施」を叫んでいます。そして、この維新とともに「憲法審査会の毎週開催」を主張しはじめたのが、「連合」芳野指導部に支援された国民民主党にほかなりません。岸田自民党政権は、これら維新や国民民主と連携しながら、12月に開会する臨時国会とそれにつづく来年の通常国会において、憲法審査会を毎週のように開催し、改憲案をめぐる審議に突き進もうとするにちがいありません。改憲のための憲法審査会の強行を許すな! 私たちはいま・ただちに起ちあがろう!
 「連合」芳野指導部は、改憲に向けて国民民主が自民や維新と連携することを積極的に支えるというかたちで、労働組合の側から改憲に向けた陣形に加わっています。これほど許しがたいことはありません。
 職場で奮闘している労働者の方々は、「連合」芳野指導部を弾劾し、憲法改悪阻止の闘いをつくりだすためにがんばっています。この労働者のみなさんと連帯し、私たちは、キャンパスで、街頭で、改憲阻止の大運動を巻きおこそう!

岸田政権による空前の大軍拡に反対しよう!

 岸田政権による憲法改悪は、日本を「戦争する国」につくりかえることをねらった極反動攻撃にほかなりません。〈米中冷戦〉のまっただなかで岸田政権は、バイデン政権に〃日米安保の鎖〃で締めあげられながら、日本を対中国の戦争を遂行する軍事強国へとつくりかえようとしているのです。私たちは今こそ、日米軍事同盟の対中国グローバル同盟としての強化に反対しよう! 敵基地先制攻撃体制の構築反対! 米日英豪による軍事演習という名の対中国の威嚇的軍事行動を許すな! 対中国の最前線拠点としての辺野古新基地建設を絶対に阻止しよう!
 岸田政権はバイデン政権とともに、中国・習近平政権に対抗するかたちで、極超音速兵器の開発や「衛星コンステレーション」という名のミサイル監視衛星網の構築へと突き進んでいます。宇宙空間をも戦場にする米・日の新たな軍拡への突進を断じて許してはなりません。軍事費のGDP比2%超=10兆円以上への大増額を許すな! 岸田政権が強行しようとしている空前の大軍拡にたいして、私たちは断固たる反対の声を叩きつけよう!

〈米中冷戦〉下での戦争勃発の危機を突き破ろう!

 対中国の軍事行動をくり返す米日英豪と、「台湾独立阻止」を掲げて軍事行動をエスカレートさせている中国(およびこれと結託するロシア)とによって、東アジアにおける軍事的緊張はかつてないほどに高まっています。11月16日におこなわれた米中首脳オンライン会談では、「台湾の現状維持が米国の利益だ」と主張したバイデンと、「(台湾への軍事支援という)火遊びをする者は、その火で焼け死ぬ」と恫喝した習近平との、抜き差しならない対立がまざまざと示されました。「社会主義現代化強国」を掲げ世界の覇権を奪取することを世界戦略とする習近平の中国と、これを阻止しようとするバイデンのアメリカとが真っ向から対立し、台湾や南シナ海を発火点として米・中の戦争が勃発する危機が高まっているのです。
 台湾を焦点とする米・中の戦争の勃発は、まさに日本が戦場になることを意味します。こんなことを絶対に許すわけにはいきません。私たち日本の学生は、いまこそ総力をあげて反戦の闘いを巻きおこそう! 〈米中冷戦〉下の戦争勃発の危機を突き破ろう!

「反安保」を放棄した日本共産党系の運動を
のりこえたたかおう!

 日本共産党の不破=志位指導部は、「中国の覇権主義」にたいして「軍事対軍事」ではなく「冷静な外交」で対応せよ、という外交政策の代案を岸田政権に対置しています。だがこうした代案は、日米軍事同盟が存在するもとでもとりうる政策としてうちだされているにすぎません。日本共産党中央は、岸田政権がバイデン政権とともに、日米軍事同盟を米英豪の「AUKUS」ともリンクさせ対中国のグローバル同盟として強化していることに何も反対していないのです。これでは現下の危機を突き破る反戦の闘いを創造することなど決してできないではありませんか。
 日本共産党中央のように、北京官僚とそのもとで支配されている労働者・民衆を一括りにして「中国」と規定し、これに日本国家(政府・支配階級と労働者・学生の対立を没却したそれ)がいかに立ち向かうかと問題を立てるかぎり、反戦の闘いをつくりだすことはできません。米・日―中の諸国家が相互に軍事力を突きつけあいながら角逐する現代世界の危機を突破する道は、各国権力者の支配のもとにある労働者・民衆が連帯して反戦の闘いを巻きおこすことにこそあるのではないでしょうか。
 私たちはいまこそ、「反安保」を放棄した日本共産党系の反対運動をのりこえ、岸田政権による憲法改悪を打ち砕く闘いを、〈日米グローバル同盟反対〉の旗高くたたかおう!
 米日英豪による対中国の軍事行動反対! 同時に私たちは、中国(およびロシア)による威嚇的軍事行動にも断固として反対しよう! 〈米中冷戦〉下での戦争勃発の危機を突き破ろう!
 私たちは、日本の地における反戦の闘いを創造し、この闘いを、アメリカ、イギリス、オーストラリアや中国などの労働者・学生・市民へと波及させよう! 各国の労働者・民衆の国境を越えた団結にもとづく反戦闘争の創造によって、現代世界の戦争的危機を突き破ろうではありませんか!
 みなさん! 今こそ全国の学生が力を合わせ、職場や地域で奮闘している労働者・市民と連帯して、改憲阻止・反戦反安保のうねりを大きく巻きおこそう! 12月4日には、全国のすべての学生が首都・東京に結集し、国会・首相官邸、アメリカ大使館に向けたデモをたたかおう! (11月26日)


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