米仏英露のシリア空爆弾劾! グローバル戦争同盟の構築反対!

12・13渋谷 学生デモに起つ

 ◆米仏英露のシリア空爆弾劾! 日本の参戦阻止!
 ◆南シナ海派兵阻止!
 ◆侵略戦争法撤廃!
 ◆辺野古新基地建設阻止!
 ◆グローバル戦争同盟の構築反対!
 ◆〈安保破棄〉めざしてたたかうぞ!
 ◆中国による南シナ海の軍事要塞化反対!
 ◆米−中露の核軍事力増強競争反対!
 ◆憲法改悪阻止!

 ◆
安倍ネオ・ファシスト政権を打倒するぞ!


 
 12月13日、早稲田大学・国学院大学をはじめとする首都圏のたたかう学生たちは、〈米仏英露のシリア空爆弾劾!〉〈日米グローバル戦争同盟の構築反対!〉を掲げ、渋谷市街を席巻する怒りのデモに決起した。
 11・13パリ銃撃事件に震撼させられた米・仏・英の帝国主義権力者たちと、アサド政権防衛を狙うロシアのプーチン政権とが、いまこぞってシリアへの空爆をエスカレートさせている。これは「テロ撲滅」のなによる野蛮きわまりない国家テロル=ムスリム人民皆殺し戦争ではないか!
 侵略戦争法の制定を強行した安倍政権は、オバマ政権の要請にこたえて、「対テロ戦争」への参戦を企むとともに、辺野古新基地建設のための工事を反対運動を踏みにじって強行している。
 中東において戦火が燃えさかるこの決定的局面において、たたかう学生たちは、権力者どもによる「反テロ」の大合唱に唱和する日共中央の腐敗を弾劾し、空爆反対の声ひとつあげられない既成反対運動の危機をのりこえ、「米仏英露のシリア空爆弾劾! 日本の参戦阻止!」「南シナ海派兵阻止! 辺野古新基地建設反対! 戦争法撤廃!」を訴える戦闘的デモを反安保の旗高くたたかいぬいた。

〈デモの呼びかけ文〉
戦争法撤廃! 辺野古新基地建設阻止! 南シナ海派兵阻止!
米仏英露のシリア空爆弾劾! 日本の参戦阻止!
12・13学生デモに起ちあがろう!


 すべての学生のみなさん! 巨万の労働者・学生・市民の怒りのデモをふみにじって戦争法制定を強行した安倍政権は、いま、アメリカと中国との一触即発の危機が高まる南シナ海へ、米仏露が「IS壊滅」の名による無差別空爆をくりひろげる中東地域へ、自衛隊を送りこもうと身構えています。戦争への突進を開始した安倍政権にたいして、いまこそ戦争法制定阻止の闘いを上回る巨大な反対運動を起こすべきときです! ところが共産党をはじめとする指導部はこうした安倍政権の策動になんら反対運動を組織することなく、半年後の参院選挙むけの宣伝のみにあけくれています。「反安保」を放棄した既成反対運動をのりこえ、「戦争法撤廃! 自衛隊の派兵反対! 辺野古新基地建設阻止!」の怒りの声を安倍政権に叩きつけよう!

■自衛隊の南シナ海・中東への派兵反対! 
 みなさん! 戦争法を制定するやいなや安倍政権は、アメリカのオバマ政権との間で「同盟調整メカニズム」という名の日米共同の戦争司令部を発足させました。この戦争司令部のもとに安倍政権は、いますでに、米軍に自衛隊を一体化させ、対中国の威嚇的な軍事演習や警戒監視活動をどしどし強行しているのです。
 10月末にはオバマ政権が、横須賀基地のイージス艦ラッセンを南沙諸島の中国人工島から12海里内に突入させました。このとき米日両政府は、海上自衛隊の護衛艦を米軍の原子力空母の部隊に組みこみ、南沙諸島のすぐ南側で軍事演習を行わせたのです。これに続いて11月、米日両政府は日本南方の海域において、原子力空母レーガンをはじめとする米軍第七艦隊と海上自衛隊の艦隊とを統合した計35隻もの大艦隊をもって、中国を威圧する一大軍事演習を行いました。オバマ政権は、年内にも再び米軍艦船を南シナ海の中国人工島から12海里内に進入させると宣言しています。まさに米日両軍が一体となって、対中国の臨戦態勢をとっているのです。この米日と、「主権を守るためにあらゆる措置をとる」と対抗心をむきだしにする中国とが真っ向から火花を散らし、いつ戦火が燃えあがってもおかしくない危機が高まっているのです。一刻の猶予もありません!
 戦争法を断固撤廃させよう! 南シナ海への自衛隊派兵に反対しよう! 中国による南沙諸島の軍事要塞化にも反対しよう!
 南シナ海ばかりではありません。「テロとの戦い」の合唱に唱和する安倍政権は、「IS撲滅」を掲げシリア・イラクで無差別空爆を強行するオバマ政権の要求に応えて、中東への自衛隊派遣の機をもうかがっています。空爆に協力・加担するための自衛隊派遣に反対しよう!

■辺野古新基地建設を阻止しよう!
 米日両権力者は沖縄民衆の反対運動にむきだしの弾圧を加えながら、辺野古新基地の建設を強行しています。それは、米日の地球規模での対中国戦争・「対テロ戦争」の出撃拠点を確保するためにほかなりません。米日両政府は米海兵隊の辺野古基地を陸上自衛隊と共同使用することも企んでいます。侵略戦争の出撃基地の建設を許してはなりません!
 いま沖縄の学生・労働者・市民は、米日両政府にたいする怒りに燃えて反対運動に起ちあがっています。11月18日には、政府が県知事の権限の代執行という強権的手段をも使って埋立て工事を強行しようとしていることに怒りを燃やし、1200名がキャンプシュワブゲート前に座り込んで工事車両の進入を阻止しました。毎週水曜日には500名で座りこみを行い、警察の弾圧をはね返して埋め立て工事を阻止し続けています。これにたいして安倍政権は警察や海上保安庁をけしかけ反対運動を暴力的に弾圧し圧殺しようとしています。まさにファシズムです! 辺野古新基地の本体工事着工を絶対に阻止するために、沖縄の民衆と連帯して声を上げよう!
 オバマ政権は辺野古新基地建設のみならず、米海軍横須賀基地への原子力空母レーガンや新型イージス艦の配備、米空軍横田基地への特殊作戦用オスプレイの配備など、日本全土の基地を戦争の出撃基地として強化しています。これに全面協力し、自衛隊と米軍の一体をおしすすめているのが安倍政権です。日本全土の基地強化にも反対しよう!
 まさに米日両権力者は、中国やISを敵とする〈日米グローバル侵略戦争同盟〉の構築に突き進んでいるのだといわなければなりません。いまこそ反安保のうねりを日本全国からまきおこそう!

■日米グローバル侵略戦争同盟の構築に反対しよう!
 すべての学生のみなさん! 安倍政権が侵略戦争法にもとづいて南シナ海・中東へと自衛隊を送りこむことを許すか否か、いまが闘いの正念場です。
 しかし反対運動はきわめて危機的です。反対運動指導部を任ずる日本共産党中央は、戦争法廃止の運動を来年の参院選むけの集票運動に解消しています。しかし安倍政権がいままさに対中国の軍事行動や基地建設を進めていることに、ただちに反対の闘いを巻き起こさなければ侵略戦争への道を阻止することはできないではありませんか。
 また共産党中央は「戦争法廃止の一点での国民連合政府」構想を掲げ、参院選に向けた民主党や維新の党との野党共闘を応援するものに反対運動を歪めています。民主・維新にすり寄るために志位共産党委員長は、「国民連合政府」のとるべき政策として「安保廃棄は凍結する」「自衛隊を活用する」と主張し、これらを反対運動にも押しつけています。驚くべきことに「(国民連合政府の政策に)憲法擁護も書いていないのは画期的なこと」と自画自賛し、「憲法擁護」の旗すらみずからひきおろしているのです。安倍政権が日米安保の一大強化=グローバル戦争同盟の構築や憲法の明文改悪に突き進んでいる中で、「反安保」も「憲法擁護」も掲げるな、というのは、反対運動をぶちこわすものです! 「反安保」を放棄した既成反対運動をのりこえ、「日米グローバル戦争同盟の構築反対!」を高々と掲げ〈反戦・反安保〉の闘いをまきおこしましょう! 〈基地撤去・安保破棄〉めざしてたたかおう! 同時に中国の対抗的軍拡にも反対しよう! 米―中露の核軍事力増強競争に反対しよう!
 シリアにおいて米・仏・露の政府が「IS壊滅」の名で強行する無差別空爆は、ムスリム民衆皆殺しの国家テロです! 空爆を行う政府・支配階級と労働者・民衆とを区別しないIS指導部による無差別のテロは、イスラムの精神にも反しており許すわけにはいきません。しかしISは米欧諸国家によるイラク侵略・無差別空爆にたいするムスリムの憎悪と悲憤のるつぼから生まれたのです。米欧諸国の権力者が自らの罪業に頬被りをして、「テロの被害者」づらして空爆をエスカレートさせることを許してはなりません! 安倍政権の「対テロ戦争」への協力・加担を許すな!
 来年の参院選後にも安倍政権は、「緊急事態条項」を新設して首相に非常大権を付与する改憲を発議しようとしています。これを突破口に憲法9条の破棄を核心とする憲法改悪を一挙に進めようとしているのです。日本を「戦争する国」に最後的に改造するための憲法改悪に反対しよう!
 職場・生産点でたたかう労働者と連帯して反ファシズム統一戦線を構築し、戦争・貧困・暗黒支配を強制する安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう!
 すべてのみなさん、来る12月13日、ともに安倍政権にたいする怒りのデモに起ちあがろう! (12月2日)
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